人生の底はどこに?

8年前に夫が失業してから生活が一変。これ以上は落ちないかと思いきや、転落人生進行中。自分を奮起させるためブログを始めました。

大器晩成のはずだった?

希望の仕事を回してもらえないことが続いた後、一番最初に書いたようにプチンと何かが切れました。何もする気になれず、派遣の仕事の応募も止めてしまいました。気を取り直して在宅ワークを探し始めたのですが....。

でも、そもそも何故こんな事態に??

若い頃から占いが好きでした。と言っても娯楽の一環程度。ショッピングセンターの一角にブースを構える占い師さんに観てもらったり、自分で本を買って調べたりするくらい。そうした占いのほとんどで、私は「大器晩成」で中年以降に運がよくなると出ていました。当時は特別運が悪い気はしていなかったものの、なんだかパッとしない日常だったので、年取ったら運が開けるかも、と思って希望を抱いていたものです。

でも40代になっても、50歳を過ぎても一向に運は開けません。それでも、老後はきっといいことがあると、頭の片隅でちょっとは期待していました。

転落の始まり?

ところが、それ裏切るように、夫が失業してしまいます。子どもたちはまだ学生。特に下の子は中高一貫の私立校に通っていてお金のかかる時期でした。

夫は自営業で、だいぶ前から仕事がうまくいっていなかったようですが、私は何も聞かされていませんでした。仕事のことを聞くと怒るので長年聞いたことはなかったのです。いきなり、「今月で仕事を辞めると」と。

自営業なので退職金も失業保険もありません。仕事を辞めたその日から収入はゼロ。その後、それまでも借金をして生活費を入れていたことが発覚します。プライドが高いので、仕事が不調だと言えなかったのでしょう。

私は下の子の出産に合わせて会社を辞め、業務委託の仕事を始めました。細々と続けてはいましたが、暮らしていけるほどの収入はありません。

出産が遅かったので私は既に50代。資格も特別な能力もないので、外に働きに出ても当時の収入を上回ることは困難です。子供の学費と家のローンが重い。家を売っても、残債と相殺するとたいして残らない。

私が青くなって右往左往しているのに、夫は重圧から解放されたかのような、スッキリした顔をしています。仕事がうまくいかず、大変だったのだとは思いますが、せめて事前に相談して欲しかった。子どもの学校のことも自分には関係がないという感じ。お前が私立に入れたんだろうと思っているようでした。夫は家事も育児も一切手伝ってくれない「昭和の男」です。じゃあ、せめて稼いでくれ!と思うのですが。

それまで十分稼いでくれていたかというと、自分は結構派手な暮らしをしていましたが(外車を買ったり、出張だと言って海外に行ったり)、家には辛うじて世間並みの暮らしができる程度の生活費を入れてくれるだけ.....。ちなみに子供の学費は自分の稼ぎから出していました。

完全に愚痴ですね(ここまで読んでくださった方、愚痴に付き合ってくださってありがとうございます!)。

ということで占いは見事にはずれたのでした。

問題は年齢?、能力?

派遣先では学生さんらしき若い女の子もちらほら見かけます。もっと割のいい仕事があるのでは?とも思いますが、予定が空いた時にスマホで簡単に応募できる単発仕事は若者にも都合がいいのでしょう。

 

ラインのお仕事で一緒になった若い子たち、最初は私より遅くミスが多かったのに、午後になるとすっかり慣れて、スイスイ仕事をしていました。お喋りする余裕すらあります。若いってすごいです。私は逆に午後になると疲れてきて、多少の慣れは肉体の疲れに相殺される感じで効率が上がりません。

 

単に自分がこういう仕事に向いていないだけかもしれませんが、慣れるのは少々時間がかかりそうです。継続するしかないのでしょうか。

 

それを後押しするように、そのうちラインの仕事しか紹介されなくなりました。倉庫仕事に応募してもラインの仕事を紹介されます。お弁当のラインは体がキツイのでお断りしたら、化粧品のラインの仕事に回されました。週に2回しか入れないので、人気のある仕事は回数入れる方に優先的に割り振られるのかもしれません。ラインのお仕事はきついので人が集まらないのでしょうか。

 

そうこうしているうちに仕事に向かうことが精神的に苦痛になってきました。朝もなかなか起きられません。でも、仕事に穴をあけるわけにはいかないので、無理やり現場に向かいます。あまり社交的ではないので現場で人と仲良くなったりはできません。重い足取りで現場に入り、1日もくもくと作業を続け、重い足取りで帰宅する。

 

........そして、応募するのを止めてしまいました。もう少し若ければ、慣れるまでの辛抱と自分を鼓舞したかもしれませんが、肉体も思い通りにならない現実を受け止めるしかありません。

結局4社に登録して、就業したのは1社のみ。メールは来ても夜勤や高齢女性には向かなそうな肉体労働、遠い就業場所ばかり紹介する派遣会社もあります。嫌がらせかと思うくらいですが、紹介の条件が設定されていないのでしょうね。また、応募してもリアクションのない会社もあります。

 

こちらの条件が悪すぎるとはいえ、求人サイトで謳うような仕事は紹介されないというのが実感です(もちろん断言はできませんが、口コミを見ると少なからずそのようなケースはあるようです)。

初めてづくしの派遣仕事

その昔、企業に勤務していた頃に派遣スタッフの方をお願いしていました。当時は派遣社員のイメージは今より華やかだったような。「働きたい時に働いて、契約期間が過ぎれば自由」といった部分が強調されていたし、時給も高かった。雨の日も雪の日も満員電車に揺られ出勤し、上司のパワハラやセクハラ(当時はそんな言葉はありませんが)に耐え、有給もろくに取れない正社員にとっては羨ましい働き方にも見えました。

ハケンの品格」の主人公のような「スーパーハケン」はさすがにいませんでしたが、それでも、数年企業で働いてきちんとしたスキルと社会常識を身に着けた方も多く、そういう派遣社員の方は新人の正社員をビシビシ鍛えてくれたりして頼もしかったものです。とはいえ、新卒で派遣社員を選ぶ人もいたのでスタッフさんの質はかなりばらつきがあったような印象です。

 

でも、これはオフィスワーク(通常はフルタイム)の派遣社員。私が登録できたのは単発の軽労働を主としている会社です。働きたいときに働けるのは有難いですが、基本が単発なので、その都度応募しなくてはならず、安定した仕事ではありません。軽作業とは言え、どの程度キツイ仕事かは行ってみないとわからないというのも不安材料です。

 

とは言え、やってみないことには先に進めないので意を決して就業することに。

仕事への応募は、募集のある仕事の一覧が前日か前々日くらいに派遣会社からメールで送られてくるので、自分が希望する仕事があれば応募するという方式でした。

 

倉庫内のピッキング作業

最初の派遣先(この業界では「現場」というらしい)は倉庫。リストにある商品を倉庫内の各所から見つけてきて段ボールに詰めるという作業。最初は慣れている方の倍は時間がかかっていたかもしれませんが、徐々に場所も覚え、コツがつかめてきました。

同じ派遣会社からの経験者の方が色々と教えてくれたのが心強かったです。ただ、立ちっぱなしの仕事はやはり老体に応えます。若い頃からこのお仕事をしている人と違って、無駄な力が入ってしまうんですね。1日終わるころにはクタクタでした。でも、派遣先の会社の方も皆さんいい方で、気分よくお仕事ができました。毎日は無理ですが、週に1回くらいなら働けるかも、と思いました。

 

製造ライン作業1

次のお仕事は化粧品のラベル貼りということでしたが、行ってみると化粧品の製造ラインのお仕事でした。流れてくる化粧品をフィルムに詰めたり、ファンデーションを容器に入れたり。単純な作業なのですが、とにかくラインの流れが早くて追いつかない。座ってできるので肉体的にはそれほどきつくありませんが、1日中、気を張っていなくてはなりません。でも、慣れている人は話をしながら余裕でやっているんですね。午後になると少し慣れては来るものの、無駄なところに力が入っているので体の色々なところが痛くなってきたりします。この会社には数回行ってますが、行くたびに違う仕事で、痛くなる体の場所も違います。

作業が不十分になってしまうと怒られます。当然なのですが、流れが早くて言われたことを全て確認することができないんです。初めての人にそこまで要求する?というくらい厳しいです。日本の製造業の品質管理がそれだけ素晴らしいということではあるのですが、それを単発のバイトや派遣の人が担うのはどうなんだろうという気もしました。でも、こういう仕事がないと雇ってもらえないのがジレンマです。

 

製造ライン作業2

次に行ったのはお弁当の盛り付けラインです。流れてくる容器にご飯やおかずを次々に入れていく作業。単純作業なのですが、これもラインの流れがすごく早くて追いつかない。でも入れそびれるわけにはいきません。とてもハードです。

1種類何百食のお弁当、終わると違う種類のお弁当が次から次へと流れてきます。そんなラインが数本。このお弁当は多分近隣のコンビニやスーパーに卸す分だけだと思うのですが、毎日これだけの量のお弁当が流通しているのかと思うと愕然です。見ているだけで胸もお腹もいっぱい。もうお稲荷さんは見るのもイヤという感じです。

興味深かったのはラインを担っているのは、7割くらいが外国人だったこと。国籍は不明ですが、現地語で話していたので同じ国の人達が多そうです。長らく就業している様子で皆さん手慣れています。早いラインにも楽々ついていき、単発派遣の私たちに「お姉さん、タマゴは端に入れて!」とか指示します。この日、何度「お姉さん~」と言われたことか。「おばさん」とは言えないので、誰でも「お姉さん」です。上手い言い方だなあと感心していました。

1日中立ち仕事、8時間の労働が終わるころには腰がガクガクです。その現場は駅から15分くらい歩くのですが、帰りは30分近くかかったような気がします。

 

軽作業のお仕事は想像以上にキツイです。今までヌクヌクと事務仕事をしてきた体が悲鳴を上げています。さて、この後、どうするか.....。

初めての派遣会社登録

応募にもたどり着けない状況が続きます。

そこで、コールセンターや軽作業などの単発の仕事に切り替えて探すことに。こちらはそれなりに求人がありそう。全て派遣会社経由の仕事で、いくつか応募してみました。

  1. 官公庁関連の入力&案内
  2. 漫画や海外ドラマあらすじ入力
  3. 電気申込みの名前・住所などの入力
  4. 海外からの輸入お菓子にラベル貼り
  5. ワクチン予約入力・受付
  6. 病院予約日の電話確認
  7. 郵便物などの仕分け
  8. 仕分け・シール貼り

その結果は、、、

  1. 派遣会社から連絡なし
  2. 登録案内がきたものの、口コミがすごく悪い派遣会社だったので登録を見送る
  3. 派遣会社から連絡なし
  4. 登録する→この仕事はなく、別の仕事を紹介された。
  5. 登録する→この仕事はなく、しかも、その他も紹介してもらえず
  6. 5番と同じ会社。紹介がないので再び求人サイトから応募→しかし、連絡なし
  7. 登録する→この仕事はなく、全く別の仕事で遠い場所の仕事を紹介された
  8. 登録する→介護職の仕事ばかり紹介される

年齢で切られている可能性も高いですが、求人サイトに掲載されている仕事はほとんどないのではないかと疑心暗鬼に。週3日からOKと書いてあっても、曜日指定では難しいとか、もう埋まっていると断られたことも。

 

4社に登録しましたが、紹介のあったのは介護、倉庫内作業、製造ラインのお仕事。コールセンターの求人は多数ありましたが、私の条件だと難しいと言われ、紹介してもらえませんでした。

わざわざ遠いオフィスの登録会に呼ばれたのに(自宅近くのオフィスではその仕事を扱っていないと言われ)、結局、この条件では難しいと言い放つ会社も。最初から条件は入力してあったんですけどね。登録後はメールで毎日紹介メールが来る会社もありますが、入力などの体に負担の少なそうな仕事はありません。

 

足元を見られているなあと感じる日々、働く前から疲れ気味です。

シニア世代の求職活動

仕事が半減したので求職活動をしなくては!
前に求職活動をしたのは20数年前。当時は35歳過ぎた女性の就職は難しいと言われていたけれど、今は40歳を過ぎても大丈夫そう。そういう意味では状況は改善されたのかなあ。
でも、20数年経って、私は高齢者となってしまいました。定年退職後の再就職希望者と同じ世代。ということで相変わらずネックは年齢です。しかも、スキルなし、資格なし、コネなし。前途多難なことは目に見えてました。

ネットで検索してみる

前は「とらばーゆ」といった雑誌を買ってきて探していましたが、今は求人サイトで探せるので便利です。
求人サイトも多種多様。ハイクラス転職なんて言葉もあるんですね。でも、こちらはヘッドハンティングされそうな人材向けなので私は対象外。私の場合は転職するわけではなくWワーク希望なので、派遣かアルバイトが多数載っていそうなサイトを利用。

早速、以下の条件を入れて検索してみました。

  • オフィスワーク
  • 地元市内での職場(通勤時間をかけたくない)
  • 「ミドル・シニア歓迎」(募集欄には年齢制限は記載されていませんが、年齢が高い人が敬遠されるのはわかりきっているので)
  • 週2~3日(現在の仕事とWワークなので)

条件が厳しいのはわかっていました。案の定、条件に合う仕事はありません。あっても経理や翻訳、その他専門的なスキルを必要な職ばかり。20数年仕事があったのをいいことに、スキルを磨いてこなかった自分が悔やまれます。

そこで、もう少しハードルを下げることに。続きます。

 

いきなり仕事を失う

新年早々、仕事の半分を失いました。
20年以上続けてきた業務委託の仕事を突然メール1本で打ち切られました。私は孫請けでしたが、その上の会社も同様にメール1本での通達だったようです。
コロナの時期にも変わらず仕事があり、このままあと数年続けられるかなあと思っていた矢先のこと。
8年前に夫が失業、子どもはまだ学生(しかも私立)、家のローンあり、夫と義母に借金あり。さらに6年前、私が癌であることが発覚。老後のためにとコツコツ貯めたわずかな貯金もほぼ底をつきました。
ここ数年、これが人生の底で、これから好転するだろうと自分に言い聞かせてきましたが、追い打ちをかけるように収入が半減することに。
新たな職を探してみましたが、私には特に手に職を言えるものはありません。年齢的にも厳しく、、。
そんな形で1か月が過ぎたころ、何かがプチンと切れました。本当に音が聞こえるようにプチンと。
何もやる気がしなくなりました。仕事はまだ半分残っているので、それだけはこなしますが、今までの半分なので暇です。子どもも同居しているので食事も作ります。でも、それ以外はほぼ寝て過ごすように。ベッドで寝ながら、時々ipadで映画やドラマを見て気を紛らわします。
これって鬱かな?と。子どもの前では普通に振る舞えているので、鬱まではいっていないかなあと思ったり。
このままではいけないと、自分を奮起させるためブログを始めてみました。読んでくださる方がいれば励みになります。